FC2ブログ

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[ --.--.-- | スポンサー広告 | | PageTop↑ ]

ここに書こうかとても迷っていたことだけど、自分の気持ちの記録としてやっぱり文章にしておこうと思います。

先日、フラメンコの先生から来年度(イタリアの場合、9月・10月からの1年)のコースについて相談がありました。
今の土曜から、水曜夜に時間を変更すること、そしてそれと同時に、入門生向けに復習レッスンをもうけること。
その講師をやってみない?というお誘いでした。

いろいろ悩んだのですが、結局私はそのお話をお断りしてしまいました。

理由はいろいろあって、もし子供ができたらそのときは途中でやめなければならない・・無責任なことになる・・ということや、体の動きやもろもろなことをきちんとイタリア語で説明できなかったら・・・など、すべて「もし~だったら」という仮定においての心配ごとだから、この理由は取り越し苦労だったのかもしれません。

先生としては、講師の候補は、私とイタリア人の女の子(私以外はみんなイタリア人だけど・・・)だそうで、まず私にやってほしいと思ったのは、私の踊りをもちろん認めてくれてのこともあるけれど、いつも必ずレッスンに来て、絶対に約束を守ること、欠席の人たちへのフォロー(休んで振り付けが遅れていたコに私が教えてた)、レッスンの出欠を必ず連絡していたこと・・などなどだそうです。
もう一人の女の子は、大学でダンスや身体能力系のことを学んで卒業して、学校で子供たちにダンスを教える先生になったばかりという経歴のコで、クラシックバレエの経験もあるから、もちろんダンス全般はうまいのだけど、先生の懸念事項としては、そのクセが強く出すぎてしまっているため、まっさらな状態の人に教えるときにどうなのか少し心配なこと、さらに、仕事が忙しいのか、「レッスンに来る」と言ってこなかったり、連絡がとれなかったり、そういう状態がもうずっと続いていること・・・が心配だったとのこと。なので、私に最初に相談してきたそうです。

このお話を聞くと、私を信頼してくれているのが本当にうれしかったし、先生の期待に応えたいとも思いました。

でも、私の中では、
・私は日本人であるということ
・きちんと大学でダンスを学んだというそのコをさしおいてよいものか・・

ということも大きな悩みでした。


「日本人であること」

これはたまに私の心に大きくのしかかるものです。

頭では、先生もこうして依頼してきてくれたし、国籍がなんだろうと認められれば挑戦できるはず・・とは分かっているのです。

でも一方で、
「生徒ではよくても、講師となると話は違ってくるんじゃないのか」
「学校としては、生徒を集めなければならないという大きな目的があるけれど、
生徒がきたときに、「なんで日本人が?」と思われてしまったら・・、実際それで生徒が減ってしまったら・・」
「きちんとしたイタリア語で説明できないからぜんぜん分からない・・」とか・・。

要するに、これも仮定での心配ごとなのは重々承知なのだけど、
実際に世の中では、どんな人でも気にしないと言ってくれる人たちだけでないのは確か。

結局私が断ったことで、先生がみんなに一斉に聞き、もう一人のコが立候補して講師をやることになりました。
断った当初はかなりもやもやしていたのですが、今はこれでよかったんだ・・とやっと心が最近落ち着いてきました。


私がこういう悩みを抱えるたびに思い出すエピソードが、
ウクライナ人の友達から聞いたお話。

彼女は、イタリア人の旦那様と、あるBarのオーナーからそのままお店を引き継ぎ、彼女の友人のウクライナ人の女の子と二人でバリスタとして働いている。

ゼロからオープンしたBarではないから、当然前オーナー時代のお客さんもそのままここに通い続ける場合がほとんどだけど、彼女から聞いたところ、やっぱり離れてしまったお客さんもいるらしい。

その理由が、
「ウクライナ人が入れたカッフェなんて飲めない。」
と面と向かって言われたそうで・・。

この話を聞いたときは、絶句してしまいました・・。
その人も「イタリアの国で、イタリアのものなのに、外国人が作ってるのを見るとちっともおいしく感じられない」ということが言いたいのだと思うけど。

そんなことを考えるような人のことなんて気にしなければいい・・
というのは頭では分かっているのです。

けれど、友達づきあいとは違って、仕事・利益を出す・・ということが
からんでくると・・と思うと、ヘンに気を回してしまうんです。

この前も、教室の広告の写真をプロのカメラマンが撮影をするということがあって、
その写真はフラメンコの生徒の写真を使いたいとお話がありました。
先生からメールでみんなに「誰がその日に来られる?」という質問がまわってきたけれど、私はその日はあいていたのに「用事があるから行かれません」と断ってしまった・・。

このときも同じで、「教室の広告として使うのに、イタリアにある教室なのに、アジア人がいたらヘンだよな」と思ってしまったのです・・。
私も生徒だし、先生も学校も他の人も何も言わないとは思うけれど、ヘンに遠慮してしまったのです。


もちろんフラメンコ自体、ジプシーの踊りで、今は世界中でさまざまな国籍の人たちが踊っているし、日本人で活躍していて、私も尊敬する人たちがたくさんいる。

だから、これは私自身の心の問題なのです。

ここで生きていく限り、ずっとつきまとうこと。自分がマイノリティだということ。

たぶんこれからも起こることだと思うけれど、自分を信頼してくれている周りの人たちに感謝しつつ、自分の気持ちに折り合いをつけて、乗り越えていくしかないんですよね。


頭では分かっていても、心とは難しいものです。



今度の発表会では、ソロを踊らせてもらえることになったので、
今はその期待に応えるべく、がんばっていこうと思います。

ここが踏ん張りどき!ファイト、おー!

スポンサーサイト


秘密

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。